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ランニングフォーム維持やスピードアップに有効とされる「ウインドスプリント(流し)」のやり方についてまとめます。アスリートは「流し」と呼ぶ人が多いですが、流しというと「最後に軽く流す(軽く走る)」という風に感じる方も多いのではないでしょうか?実は完全にその逆です。
ウインドスプリント(流し)とは
ウインドスプリント(流し)とは、ランニングフォームの維持、スピードアップ、スピード持久力の強化などのために行う、距離は短いですがやや強度が高い練習になります。ウインドスプリントだけで行うというよりは、ジョグなどの途中または最後の〆で行う方が多い練習で、私はジョグの途中で5本前後やるのが定番です。
やり方
ウインドスプリントは、全力ではない速度(70%~80%の力)で、1本100mほどを4本~5本走る練習の事を言います。全力ではないとは言っても、足の負担は結構なレベルなので、出来れば100mほどの平坦な土の上、無い場合は見晴らしの良い舗装道を選んで実施します。ウインドスプリント1本と1本の間は100mの歩行でつなぎます。
ポイントとしては、自分の理想とするランニングフォームでダイナミックに走る事が大切です。ジョグをしてると、フォームが小さく、もも上げや歩幅が小さなってしまうので、理想のフォームを体に再認識させたり、修正したい動作を覚えこませたりする事が出来ます。
私の場合、アスリート選手が走る時に見られる「脚の巻き上げ」をウインドスプリントで意識して走るようにしてますが、その他、着地時の足の置き方、胸の張り方、腕の振り方など、皆さんが修正した方が良いと感じてる箇所を意識してウインドスプリントを行います。
長所と短所
ウインドスプリントのメリットは、先ほどもお話ししましたが、ランニングフォーム維持や修正、スピードアップや持久力向上などが期待できる点です。一方デメリットは、100mという短距離ではありますが、一瞬の強度が高いため、怪我のリスクも少なからずある事です。例えば、サブ3.5(3時間30分)の方のスピードは12.06km/h(キロ4分58秒)ですが、その方がウインドスプリントを行う時の速度は、全力を23.0km/hと仮定すると、23.0km/h×70%=16.1km/h(キロ3分43秒)となり、フルマラソンをサブ3.5の時のスピードよりもかなり速いのです。
ウインドスプリントのデメリットは、普段の練習では走る事のない速度のため、足の負担が大きく、足がついて行けずに転ぶなどのリスクもある点です。見通しが悪いところで実施すると、人や車などとの事故などもありえますので、足の負担が少なく(土の上)安全な場所で行う事が大切になります。
まとめ
「ウインドスプリント(流し)」のやり方、メリットやデメリットについてまとめてあります。ウインドスプリントは、全力ではない速度(70%~80%の力)で、1本100mほどを4本~5本走る練習の事を指しており、普段の練習の速度とは明らかに違うスピードのため、怪我しないように、やる本数、実施場所を考えて行うようにします。
ウインドスプリントのメリットは、フォームの維持や修正したいフォームの習得、スピードアップなどの効果が期待できる事です。
ウインドスプリントは、エリート選手から、サブ3・サブ3.5を狙う市民ランナーの方まで、幅広く行われており、多くの方はジョグの途中や最後にウインドスプリントを入れてる方が多いです。
いつか身に付けたい「理想のランニングフォーム」・・・ウインドスプリントで少しづつ近づけていきたいですね。